光なのに、YouTubeが途切れたりするのは何故?

プロバイダーの品質
かつて、ダイヤルアップの頃に、プロバイダーの幹線の通信能力が低くて通信速度が悪くなる事がよくあり、プロバイダーを選ぶのに注意が必要でしたが、ADSLの頃になると淘汰され、その様なことが少なくなって、ほとんど聞かなくなりました。それが光になってから、またよく聞くようになりました。Youtubeの普通画質は0.5Mbps程度のデータ量です。それでも途切れると言う話を光系プロバイダーで、大手・新興関係なく、よく聞きます。夕方から真夜中まで悪い場合、まず、プロバイダーが原因です。

ネットワーク図

普段の通信速度では問題ないが、スピードテストが昼より悪い位でしたら、混雑の可能性もありますが、プロバイダーが帯域制限している事もあります。混雑する時間帯に無意味なスピードテストで帯域を圧迫されても周りが迷惑なので、そのような措置が取られます。

 

YouTube側の混雑ではない

私はイーアクセスのADSL12Mでネット接続していますが、夕方から夜に掛けて、YouTubeをHDで見ても途切れることはありません。ニコニコ動画の場合、ニコニコ側のネットワークが原因で遅くなる事があります。

 

「光は速い」の誤解

光回線は基地局からの距離の影響は少なく、広告に近い通信能力を確保出来ますが、上流のプロバイダーが混雑すれば、通信速度は悪くなります。末端にいくら能力の高い光回線を引いても関係有りません。よく「光は安定していて切れない」といいますが、これは末端の回線能力的な話で、ネットを通した通信の話ではありません。光でも、ネットを通した通信は様々な問題で悪くなったり切れたりします。インターネットは、単純に末端の通信能力を増やせば増やすほど、普段の通信速度が良くなるわけではありません。通信能力が余るだけです。

光回線の通信能力

普段の通信速度は数メガ以下ですので、光は90%以上の能力が余っています。ADSLなどである程度の通信能力が確保出来るなら、光は必要有りません。ADSLから光にしても体感速度が変わらない人がいるのはこの為です。間違って質の悪いプロバイダーを選んでしまうと、光なのにADSLの時より体感速度が遅くなります。

回線速度と通信速度

 

スピードテストは速いのに・・・

スピードテスト・サーバーは、なるべく良い結果が出るよう、条件の良い所に置いてあります。回線業者のネットワーク内にあるサーバーもあります。それならプロバイダーを通りません。そのようなサーバーでスピードテストをすれば、良い結果が出やすくなります。ですが、普段、インターネットを利用する時はプロバイダーを通るので、プロバイダーの混雑状況によっては、0.5メガ程度のYouTubeでさえ、重い、止まる、といった現象が起こります。

スピードテストサーバーの設置位置

フレッツ光の場合、回線が原因という話があります。プロバイダーと回線業者を繋ぐ回線側のルーターの調子が悪くて、当初、予定通りの能力が出ず、ちょっと混んでくるだけでとんでもなく遅くなる事があるそうです。この場合、そのルーターを通らない回線業者の用意するフレッツスクエアのスピードテストが良くても原因の切り分けはできません。

 

原因の特定

プロバイダーは回線業者のせいにし、回線業者はプロバイダーにせいにして堂々巡りになり泣き寝入り、という話をよく聞きますが、混雑している場所は簡単な操作で特定できます。DOSコマンドの「tracert」を使います。このコマンドで、混雑して相当な遅延が発生している所を見つける事ができます。使い方はこちら

 

フレッツ光、特有現象

フレッツ光には、それ以外にも体感速度が遅くなる原因があります。フレッツ光もっさり問題です。