- NTT西も、KDDIと連携したケイ・オプティコム(大阪市北区)との競争に苦戦し、3月の商戦期で初めて5000件の純減を記録。引っ越しシーズンの3月で、モバイル端末で十分という利用者の増加が影響した。
- NTT東西、昨年度光回線純増数51%減-西は月次で初の純減
新規が思うように伸びなかった上、解約が急増して減少したようです。
フレッツ光はエリアカバー率90%以上で、都市部では100%に近い数字です。西日本の世帯数は約2700万世帯で、フレッツ光の契約数は約755万件(平成25年3月末)、契約率にして約28%。事業所数が300万強あるので、実際はもう少し少なくなります。本当に必要な物なら、まだまだ増えてもおかしくないのですが、普通の家庭には100Mもの通信能力は必要ありません。それに、普段必要な回線能力が得られるWiMAX等のモバイル回線が登場しました。通信費の節約で、電話だけでなく、ネットもモバイル一本化の流れが出ています。
通信関係は仕組みが分かりにくいところに、用語が誤解を生む表現になっているので、光は「速い」と思い込んでいる人が圧倒的です。本当は、普段のデータ利用量を考えたら、光は「速い」と言うより「無駄」と言った方が適切なのですが、水道の蛇口から水が出るように、データの流れる様子が簡単に見えないので、どの位の通信能力を用意すれば良いか、ほとんどの人が知りません。その状況で、他では禁止されている訪問販売や電話勧誘まで行えるようにして、あのような強引で錯誤を狙った勧誘を行えば、ある程度までは契約数が増えて当然です。
ですが、ADSL等で十分な通信能力を得られていた人が光に変えても、体感的に大して変化しない事に普通は気づくので、おかしいと思っていた人がWiMAXを使えば、月に何千円も余分に払うのがバカバカしくなり、光を解約しても、なんらおかしくありません。
また、正しい知識が普及するにつれて、ADSLが見直されてきています。そういえば、最近、ADSLの広告を時々見ます。
2004年の段階では、2010年までに光を3000万回線にする計画だった
- NTT、2010年までに光3000万回線に 中期計画発表 2004年11月10日
- NTTは11月10日、光ファイバー回線ユーザーを2010年までに3000万回線に増やすなどとした中期経営計画を発表した。ユーザーの過半数を光ネットワークに移行させ、その後現在のメタルネットワークや固定電話網から全面的に切り替える計画だ。
- (中略)
- 光とメタル/固定とIP網の併存は負担が大きいため、2010年までに契約者の過半数が光に移行するよう普及拡大を進める。その後でメタル/固定電話から全面的に切り替える。切り替え時期は2010年までに明らかにする。
- 販売目標は2004年時点では2012年度に東西合わせて3000万件を目指していたが、2008年には2000万件に下方修正。その後もグラフのように目標純増数の未達が続き、2010年、ついに計画自体を白紙化した。
- フレッツ値下げも焼け石に水?