普段、ネットを利用する時の通信速度(動画も含む)は数メガ以下です。光の様な回線能力(光ならほぼ契約通り)を用意しても、90%以上の能力を使いません。数メガなら、NTTに近ければADSLで十分用意出来る通信能力です。その為、光にしたのに体感速度が変わらないという人がよくいます。料金的に馬鹿らしいので、また、ADSLに戻す人も少なくありません。最近は、無線回線のWiMaxでも電波状況が良ければ数メガ以上の通信能力が得られるので、外・家兼用、WiMax一本化が流行です。これだと通信費が軽く月5,000円は浮きます。
スピードテストは、条件の良い所に置かれたサーバーですので良い結果が出やすいのですが、その速度が常時出ているわけでは有りません。見せかけ速度で意味はありません。単に特別なサーバーとの通信速度を表しているだけなのですが、普段の通信速度が見えないので、これに誤魔化されてしまってます。
光のような高い通信能力の回線でスピードテストをする事を電気に例えると、普段の電気使用量から考えて30A契約すれば間に合う家庭が1000A契約して、電子レンジ100台が同時に使える使えることを確認しているようなものです。
ネット回線選びは、回線速度やスピードテストに惑わされず、必要な通信能力が確保出来るかどうかで見れば、余計な費用を掛けなくて済みます。せっかくADSL等で十分な能力が得られる地域なのにフレッツ光などをひいてしまうと、毎年ノートパソコンが買えるくらい損し続けることになります。
実はお得なADSL
今はADSLが安くなっています。12Mが月1480円からあります。普段の通信速度を知っている人は、光は引かず、古い契約のADSLを安くなったADSLに契約し直しています。
NTTからの距離を知る
下の図は、ADSLの距離と得られる通信能力の関係図です(ADSL12M、ADSL50M)。
詳しくはこちら
お得なネット回線 ADSL - 専門誌でも載らない「普段の通信速度」
WiMAX
WiMAXは、使用する周波数帯の特性で直進性が高いので室内は苦手です。その場合は、電波の来てそうな窓際にルーター端末を置いて中継器のように使ったり、LAN配線して使う方法があります。LAN配線する場合は、クレードルが要ります。据え置きタイプの端末もあります。エリアの問題もあるので、一度、端末の無料レンタルを利用されると確実です。問題が無ければ、家・外(スマホなど)が兼用できるので、通信費がかなり節約出来ます。工事が必要ないのも良い点です。
ポイント
普段の通信速度
Windowsタスクマネージャを利用します。
ここのリンク速度は、PCとルーターやハブ間の通信能力を表しています。
例えば、「ネットワーク使用率:2%」、「リンク速度:100Mbps」なら「2Mbps」です。
これを電気に例えると、テーブルタップの最大容量がリンク速度で、ワットチェッカーの様な簡易電力計で表示されるワット数がパーセント表示されている感じです。
上りも混じっていますが、これがPCとアクセスしているサーバー間の通信速度になります。
通信速度は絶えず変化しています。色々アクセスして試してみて下さい。
全く通信が無い時は0%と表示されます。
注意
YouTubeの1秒間のデータ量
1080p HD : 3.5Mbps
720p HD : 2Mbps
480p : 1Mbps
360p : 500Kbps
ネット接続の概略
データの流れ ↓上り ↑下り
PC............PC
|...............: ← タスクMのリンク速度はここの通信能力を表す
(ハブ).........:
|...............:
ルーター・無線
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モデム
| ←------- 回線部分
NTT等の基地局
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プロバイダー
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インターネット
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目的のサーバー
こんな話があります。
光回線を引いて無線LANを利用していたが、無線の初期設定を間違えて上限が約10メガ(無線の制御分が有るので、実質は約半分)になっていた人がいます。それでも全く不便はなかったそうです。その人は、それに気づいて違約金が発生する時期でも光の解約を検討し始めました。WiMax等との料金差が大きいので違約金を払っても光を解約した方がお得だからです。