ドラクエ10と同様のRPGオンラインゲームの推奨環境を見てみると、
- ファイナルファンタジーXI
56kbps対応モデム相当以上の速度 推奨-常時接続 - モンスターハンター3
下り1Mbps以上、上り512kbps以上が快適にプレイするための目安となりますが、本ゲームは、通信速度よりもデータが相手に届くまでの時間のほうが重要になります。
ドラクエ10も、同じくらいの回線能力があれば十分です。
重要なのは、回線能力ではなくネットワーク遅延
必要な回線能力が確保出来ていれば、末端が光かADSLかの違いではなく、ネットワーク全体の遅延が重要になってきます。特に、プロバイダーの遅延が影響します。フレッツ光は、フレッツ網内の遅延は少ないのですが、プロバイダーによって相当違ってきます。YouTubeの普通画質は0.5M程度ですが、それが途切れるプロバイダーもあります。この時、相当な遅延が発生しています。末端を光回線にしても、単純にゲームが快適になるわけではありません。NTTのサポートは、回線業者ですのでフレッツ網内までです。
遅延についてはこちら
ネトゲで相手の動きが止まる/ワープする/重い/カクカクする - ラグ・回線落ちの原因はこれだ
任天堂・スクエニ・NTT東西が販売協力
推奨に1Mなどと必要な回線能力を書かず、NTTのフレッツ光とあるので、おかしいと思い調べてみると、四社で販売協力していました。記者発表
今後、電話や訪問、店頭などで、このような勧誘が増えるでしょう。
- 「フレッツ光加入で、Wii本体とDQ10をプレゼント!今だけ」
- 「ドラゴンクエストXをするなら、推奨のフレッツ光じゃないと、快適に遊べません」
光回線の「速い速い」詐欺
ネトゲだけでなく、普段のWeb閲覧やYouTubeなどの動画でも、必要な回線能力は、数~10メガもあれば十分間に合います。光の様な100メガも用意しても回線能力は90%以上余り、体感速度は同じです。ですが、通信速度と通信能力が混同されており、普段の通信速度があまり知られていません。回線業者はそこに付け込み、普段の通信速度と必要な回線能力を説明せず、回線能力のみを強調した「速い速い」詐欺で加入者を集めています。
今回の販売協力で、任天堂やスクエニもこのような勧誘に荷担しています。ドラゴンクエストと言えば人気タイトルです。通信関係の話は難しく、よく分からないので、任天堂やスクエニを信じて光を引く人は少なくないはずです。多くの犠牲者が出る事でしょう。
回線速度の診断知識 - スピードテストは「速い速い詐欺」の誤魔化し手段