光回線は、一般家庭には無駄回線ですので、世界的に見ても、そんなに普及していません。
2011年12月現在
世界ランキングを見ても、人口の少ない小国が多く、先進国で普及しているのは日本ぐらいです。アメリカは1割以下、フランス・イタリア・カナダは数%、ドイツ・イギリスはランク外。普通の国では、日本のように必要のないものを騙して普及させるような事は出来ませんので、普及していなくて当たり前です。元々、無駄な光回線を各家庭に普及させようとしていない国もあります。
アメリカでも、日本のように、大手通信会社が光ファイバーを整備しており、多くの家庭で光回線が利用出来るようになっています。ですが、利用する人が思ったよりも少ないので、大手通信会社の一社ベライゾンは、光の設備投資を営業地域の3分の2の1800万世帯(全世帯の16%)ほどで止めて、残りの営業地域はxDSLと高速無線回線LTEとの組み合わせで対応するそうです。AT&Tは、営業地域の設備投資を完了しており、約3000万世帯で利用出来るのですが、光化と言っても、中間点までしか光化せず、その先はxDSLを利用しています。(日本で光収容は活用されていない)
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光回線が月額無料の「Google fiber」
そんな中、アメリカではGoogleが月額無料で光回線の提供を始めました。まだ、一都市の実験的サービスですが、将来、アメリカでは値段的に普及するかもしれません。
光インターネット接続「Free Internet」 - 下り50Mbps、上り1Mbps 初期費用300ドルのみ 月額費用は無料
このようなサービスが日本でも提供されると良いのですが、普段の通信速度を説明せず、必要の無い無駄回線を「速い速い」などと騙して広める悪徳業者が跋扈する日本では無理でしょう。
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こんな話があります。
YouTubeが登場する前、インターネットが今みたいに普及していない頃、日本にインターネット放送をする会社がありました。その会社は、お客から動画を預かり、有料でインターネットに公開していました。内容は、主にカラオケや婦人会の発表会といった映像です。当時、インターネットは、一般には世界の人が見られるもの位にしか知られていなかったので、世界中の人がテレビのように見ていると勘違いして、高い料金を払って映像を公開する人がいました。ですが、実際にその映像を見るのは本人と関係者ぐらいです。その会社がネットの特性を説明していない事は容易に想像できます。
一方、アメリカのYouTubeは、最初から広告で商売にしようと考えたわけではありません。きっかけは、パーティーのビデオを友達に配る方法を考えた事です。それで作ったシステムを元に、皆で簡単に映像を共有できたらとYouTubeを作りました。
米アップル創業者、故スティーブ・ジョブズはこう言っています。
「この業界、あるいは他の業界でも、たまに見かける本当に素晴らしい製品は、友達や家族、そして自分自身を喜ばせるために作られたものであることが多い。Apple Iもそうやって誕生したし、Apple II、Macintoshもそうだ。我々には会社を作ろう、なんていう意識はなかったんだ」