西日本では2月から、スマホ（スマートフォン）と光を比較したCMが流れています。その中で、「おうちでスマホは動画が止まりませんか？」と問いかけ、「光にWi-Fiを繋げば、通信速度が速い速い」と宣伝しています。
これを見て、｢LTEは光並に速くて、動画もサクサク見られるはずじゃなかったのか｣と、疑問に思った人も多い事でしょう。
確かに、LTEは電波状況に問題がなければ、確保出来る回線能力は高いのですが、データ利用量制限があります。これに引っかかると、通信速度は128kbps程に制限され、ADSLが登場する前の通信速度が限度になります。動画といっても大した通信速度ではありません。YouTubeの動画が普通画質で0.5Mbps程度のデータ量です。回線速度は数メガもあれば十分快適に使えますが、128kbpsでは能力が低すぎて動画は途切れます。
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普通なら、グループの携帯会社が、広告に小さな字で細々と書く内容を宣伝に利用するはずがないのですが、スマホのデータ通信を固定回線に流したい携帯会社と、高速無線回線への一本化で光回線を解約されたくない地域会社の思惑が一致し、このようなCMが作られたでしょう。これでは、LTE回線を本気で増強する気にはなりません。
光じゃなくても速い速い
普段の通信速度は数メガ以下です。必要以上に回線能力を用意しても余っているだけで、無駄になっています。光のような無駄回線を用意しなくても、NTTに近ければ、ADSLでも十分な通信能力を得ることができます。
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光でも動画は止まる
光回線の100Mや1Gというのは、NTTから終端装置間（下図赤線）の回線能力で、通信経路全体から見たらごく一部です。通信速度は、それ以外の要因が様々に絡み変化します。単純に、ごく一部を光回線にしたから速くなるわけではありません。
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Wi-Fiのリンク速度
スマホをWi-Fiで繋ぐ時、リンク速度は300Mや450Mの無線親機でも、大概、65M以下です。無線制御分を抜くと30M位以下になります。この辺も大きく誤解されています。
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